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「漂泊」 伊良子清白


主題、構想、叙述という三要素について詩歌の読解を試みる

今の私は、この三者の違いがわからない、というのが正直なところ

ひとまず、題材は伊良子清白の「漂泊」

根底にある主張を主題、文章による漠然とした構成を構想、文章そのものについての詳細を叙述と、勝手な定義付けをしてみたところで、読解に移る


伊良子清白

「漂泊」


・主題
 人の一生、血脈は旅である

・構想
 前半二連、および最終連と三連から七連は別の場面設定と思われる。便宜上、一、二、最終連を現実部、三から七連を空想部とすると、現実部では一人の男の旅人なるを描写しているのに対し、空想部では一転して幻想的な表現による表現がされている。空想部では最初の三、四連で完全な空想の描写をしつつ、四連以降で徐々に現実部とのリンクをさし示す音関連の用語が用いられている。これによって一、二連の導入から一変した表現を三、四連で用い、その後徐々に現実に近付けていくという二階層の連結の形をしている。三、四連で亡き母、亡き父を幻想的に描きつつ、七連において現実部の旅人である男にそれらの幻想を取り付け、二つの世界を一つにまとめ上げる構成になっている

・叙述
 明治期の詩人でありながら用いている語句は比較的平易。五七調を基本としており、前半より後半のほうが一連あたりの語句数が多い。亡き母、亡き父や処女、童子という対比が駆使され、一語一句もおろそかにされておらず、きわめて計算されている。すべての連に音や視覚的な情報が入っており、造形的な技法で叙述されているように思う。また、母はやどりぬ、父は降れりなど、典雅な詩語を駆使した表現も使われており、絢爛で印象。現実における聴覚的描写と空想における視覚的幻想の描写を織り交ぜている。





うぅん、短時間ではこれが限界か。まぁやらないよりはマシでしょう・・・




以上。

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