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「古譚(狐憑、木乃伊、山月記、文字禍)」 中島敦

メモ書き程度の感想


「狐憑」詩人という、一般に芸術家として尊敬されうるものを、随分と即物的に
とらえた話だと思った。夢想家としてのシャクに長老が嫉妬しているかといえば
決してそうでもない、実に俗っぽい「土着性の生活」に根付いたところにこの作
品の価値観がある気がする

「木乃伊」一ペルシャ人が埃及での前世を取り戻す話としてはすっきりするが、
その前世でまた前々世を思い出してしまうところに恐ろしさを描いている。恐ろ
しいと思うのも今まで生きていた前提があるからで、その中で前世を恐ろしがる
というのが不思議な感覚のように思えた。

「山月記」「臆病な自尊心」という言葉に多く含みがあるのではないかと思う。
李徴の言葉の端々にちりばめられた、文士を志し、なりきれない感情が中島敦の
中でどのような含みを持って発せられているのか、大変気になる作品だと思う。

「文字禍」中島敦の中にゲシュタルトという概念があったのかどうか気になる。
文字というものが部分的な集合であり、それを取りまとめているのが精霊である
とする設定には、古譚と銘打っておきながらどこか新しい、奇抜なものを感じる


一応、コンセプトとしてはTwitterの一回分で収めるようにしてみた


以上。

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